翠りんごの推し事と日常

おひとりさまを満喫するオタクの雑記

映画『コーダ あいのうた』観てきた(※ネタバレあり)

今日(2/6)は久々に日曜休みだったので、妹と一緒に映画を観てきました~。

豪雪中、朝から道を開拓しながら出掛けるのは仕事以外だと久しぶりです。ちなみに、帰りはまさかの晴天でした。

 

『コーダ あいのうた』という映画は妹が観たがっていて、わたしは恥ずかしながら妹に誘われるまで作品のことを知りませんでした。

いつも映画は自分で色々探して「これが観たい!」っていうのを明確にしてから行くタイプです。

今回は妹に誘われたこともあって、自分にしては珍しく予備知識ほぼゼロで、あらすじだけ読んでから行ってきました。

 

では、覚えてるところ中心にゆるく感想書いていこうかなと思います。

 

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※この先ネタバレ含みます!! 気にならない方のみどうぞ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いや~~めちゃくちゃ良かった……!!!

一言で言うとほんとにタイトル通り「あいのうた」でした。音楽もがっつり絡んでるけど、メインは家族のおはなし

 

個人的には変にラブストーリーというか、恋愛路線に持っていかない流れが好きでした。あくまでメインは家族、そして音楽っていうのがブレてなかったのがいいなあと。

同級生のマイルズくんは音大落ちてルビーだけ合格するのはリアル(笑) ここで二人仲良く受かって(観客に)変に媚びないのがいい気がする。

「(大学に)会いに来てね」って言うルビーに「そんなこと言って、どうせ音大のチェロ専攻の奴と駆け落ち(浮気?だっけ)するんだろ?」ってマイルズが返すのも面白かった。それに「そうかもね」って返すルビーもいいよね。人生そんなもん。

 

ちなみにPG12指定だけど、濃厚ラブシーンとかではなくちょっと笑える下ネタな感じ。妹と共に爽やかに流せるくらいでした。

 

 

音大入試の飛び入り伴奏者とか弾き直し(歌い直し)とか、まあそういうところはフィクションだなって感じですが、そんなことどうでもよくなるくらいこの一連のシーンは最高でしたね……。校内コンサートじゃなくてこのシーンで手話しながら歌う演出、神すぎる(絶対コンサートで手話すると思ってた。いい意味で裏切られた)。

そういえば願書って教師が勝手に出せるものなんでしょうか。「えっいつの間に先生が出したの!?」ってびっくりしました(笑)

 

妹ともずっと話してたんですけど、あの先生(V先生だっけ)が最高すぎる。

何がいいって、自分が「君は才能がある」って言い出して主人公ルビーを音楽の道へと焚きつけたからには、それ相応の世話を焼いているところ。

自らレッスンを申し出たり、勝手に(?)願書提出してたり、何回も遅刻する生徒のことも結局は最後まで目を掛けていたり……一度は「やる気があるとは思えない」とまで言い放った相手なのに。ルビーに対して「才能がある」って言った責任の分は、きちんと行動してると思うんですよ。無責任じゃない。

そこが教師としても指導者としても、素晴らしい人だなと思いました。

 

 

ラストはストレートな別れのシーン。これがまたよかった~~。

家の前でわりとあっさり別れの挨拶を済ませて車に乗り込んだ、と思いきや。

いざ車が走り出したら「車止めて!」と叫ぶルビー。

車を降りて家族の所に走っていって、お父さんお母さんお兄ちゃんみんなと抱き合う。あ~やっぱ家族っていいなって、ここで泣いちまったぜ。

このラストに来るまで本当に色々あって、ルビーも自分のことより聾唖の家族のことを優先して、高校生の身で朝から働いて学校行って、でも音楽になかなか打ち込めなくて……。

お母さんに「合唱を始めた」って話をして「反抗期ね」って返されてたシーンは観てるこっちもイラっとしたし、ルビーが一緒に漁に出なかった日に、聾唖の人しか乗っていないのは危険だって漁船出すの停止された時の「わたしのせいじゃない!」って泣きながら言うルビーのシーンは辛かった。

物語中盤でルビーが「家族なしで一人で過ごしたこと(行動したこと、だったかも)なんてなかった」って言うんだけど、音楽を続けるために選んだラストシーンが、ルビーにとって人生で初めての“家族との別れ(=一人になること)”なんだなって。

……そんなことを考えていて、ラストの家族みんなの姿を見てると、めちゃくちゃ感動しました。

 

 

そういえば映画のタイトルの「コーダ(CODA)」って、最初は音楽用語のCodaだと思ってたんですよ。

調べてみたら、Children of Deaf Adult(s)の略だったみたいです。「聞こえない親を持つ、聞こえる(健聴者の)子供」の意味だそうです。知らなかった…。

音楽用語におけるコーダは「結尾部」とか「曲の最後にある独立してつくられた終結部分」みたいな意味があります。楽譜上だとOの上に+が重なったようなマーク(伝われ)だったり、「To Coda」って書かれています。

鑑賞前はタイトルを見て「コーダなんだ……ダ・カーポとかの方が映画のタイトルっぽい気がするけどな~」とか見当違いなこと思ってました(笑) ちなみにダ・カーポ(Da Capo)は「曲の最初に戻る」という意味。

 

 

 

いや~ほんとによかった!!!

ストーリーももちろんですが、何よりルビーの歌が超最高でやばいです!!!(語彙力皆無) 曲も最高。ルビー役の女優さんもめちゃくちゃお綺麗……(面食い)

先生の指導入る前のへにょっとした声と、指導後ののびのびした声との差がすごい。歌唱力もおばけだけど、指導前の声の演技力と表現力も最強だった。思わず「うわ~全然違うじゃん先生のレッスンすげ~」ってなる。リアルだった。

 

家族の大切さ、音楽の力、素晴らしさに感動できる映画でした!大好きな映画の一つになりました(*´Д`)

ざっくりと自分の感想を書いてみました。全然参考にならないと思うので、内容が気になったらぜひとも映画を観てみてください~~!!終わっちゃう前に!!